新生月組の東京大劇場公演。非常に良かったね！

まず、何よりも目を引くたまきち氏の肩幅はやはり素晴らしい。
頼りがいありそうにしか見えない。
見た目の安定感はやっぱり大きな武器だし、間違いなく腹筋背筋が鍛えられているだろうと感じられる野太い声。
歌自体は盛大に音を外す時もあったけれど、声が全くぶれないので、そういうメロディーなんだぜ！で通用しそうなくらいのずっしり感。

続く、オープニングの回転ドアからぞくぞく登場するワクワク感、
キラキラありの渋めキャラありの、両性具有？なおかっぱありの、
キャラの濃さに事欠かない充実っぷり。
最後に出てくるヨタヨタしたの（オットー美弥さま）がまた良い味出してたね。
ちょっと気になった子が、掃除婦の赤毛の子。
残念ながら名前までわからず、プログラムでもあの格好ではないので確認ができない。
（今月の歌劇は同僚に貸し出してしまったし…）
ちょっとしか歌っていなかったのだが、荒んだその見た目にマッチした澄んだ声っていうか、不思議な声質なのが印象的だった。
資料が戻り次第要確認だぜ。

つか、今まで気が付かなかったけど（あまり見ていなかっただけではあるのだが）、
月組って立ち居振る舞いがすごい丁寧。
それはダンスでも現れてて、動きがキレイなのはもちろん、止め方がキレイな人が多い。
全体的にシーンごとの締まりが良い。

海外ミュージカルの特徴なのか、コーラスの歌詞が聴き取りにくさはあったものの、
登場人物の紹介が入っててわかりやすいのと、娘役のお衣装がどれもかわいくて
目移りしてしまう賑やかな場面からの、
軍人かと思ってたら運転手かよ！のトシさんによる闇金ウシジマくん。

ちゃぴちゃんの貫禄およびプリマとしての骨格・動き・気性、本当にきれいすぎる。
この作品のために残ってもらったんじゃないのかなぁ。。。
少女から大人の女までできる娘役ってステキ。
歌もうまくなってるし、95期のトップ娘3名は素晴らしいね。
さて、宝塚にしては珍しく、トップコンビ以外の見せ場が多いなとは思ったのだが、
初演ではオットーが主役でフラムシェンがヒロインなのかな？
ダブルヒロイン的な流れだし、退団フラグだなぁ。泣けるぜ。

続かざるを得ない。