copepodaのブログ

観劇、スカステ、DVDなどの感想をつづる。

花組:雪華抄/金色の砂漠①

やっぱり脚本・演出は重要だね!
みりお君就任後の花組で一番良い!っていうか、短い観劇歴の中ではあるが、好きな作品の上位に入りそう。。。


雪華抄
あの「グスタフⅢ世」と同じ脚本家とは思えないぜ(グスタフは地味に好きだけどね。天玲祭りで。)
和物のショーなので眠くなることも覚悟していたが、静と動のメリハリがきいてて、それも単純に繰り返しているだけではなく、見応え十分だった。
幕が開いて大人数が扇開いて登場するのは圧巻。着物の模様が全体的に大きめなのが目を引いた。成人式の振袖みたいな細かい模様で並ばれると、目が泳いでしまうのだが、大きな模様で調和がとれてて、左右に大きく揺れても動きを追いやすくて見やすい。
もう完全に花嵐。キラキラしてるだけでなくて艶やかね。なんかプルルンしとった。


続く松本悠里先生のソロも美しすぎる。
涼しげな表情で舞っておられるのですが、手を動かす動作でぐわっと空間が動くというかなんというか、存在が大きい。
でも、近くで見ても衣擦れの音とかしないんじゃないかというような、滑らかな動きで、ミステリアス。


猛禽カレー、超イケメン。
この場面はみりお君の衣装がいまいちだったのだが、猛禽の迫力があった。
よくもまぁ、その優しげな顔からオラオラオーラが出るものだ、と。やっぱりこの人はこういう役が良く似合うと思う。笑顔でのび太をディスる出木杉君みたいな。


七夕の若衆で鳳月杏ちゃんの美声を認識。
前の人に被ってしまって銀橋が全然見えなかったのだが、異常に心地良い声が響いていたので、後でプログラム確認。非常にええ声だね!
ええ声に続く織姫と彦星は、静かな曲調ながら糸巻きを効果的に使った演出で幻想的。
猛禽と若衆で一旦上がった場面をクールダウン。


娘役の集団が出てくると、もう瀬戸のアニキが登場する予感しかしないと思ったら、やっぱり出てきた。すぐに場面が切り替わって群舞になったので男ソロの時間は短いものの、大人な雰囲気が炸裂。
動きの大きさや曲調だけじゃなくて、演者の持ち味によってつける緩急もありなんだな、と勉強になった。(多くのショーで普通に行われているんだろうけれど、なんでかわからないが新鮮な感じだった)


清姫奇譚は少々消化不良。蛇に変わった清姫に、もう少し獰猛な表情が欲しかったけど、花乃ちゃんがそんな迫力ある蛇やっちゃったら、アンチが大騒ぎだものねぇ。。。
でも、できればもうちょっと激しさが欲しい。
炎の精、雪の精はいつもながら見事。カリスタも大いに駄作だったけれど、火あぶりの時の火は綺麗で、印象に残っている。花組の娘さんたちは、無生物の抽象的な表現がうまいのかな?
紅天女の試験があったら、北〇マヤに勝てるぜ、きっと。


そんなこんなで、あっという間にフィナーレ。
え、もう終わりって感じ。フィナーレも松本悠里先生を筆頭に、春爛漫。
座席が絶好のカレーちゃんポイントだったので集中的に見させていただいたが、ニヤリがたまらぬ。
ムラで道歩いてた時、ふと振り返ったら後ろにファンクラブの方々引き連れたカレーちゃんがいたのでびっくりして、「ぴぃっ」みたいなキモイ声挙げてジャンピンで横に飛んでよけてしまって以降、カレーちゃんが気になって仕方がない。
あの時もニヤリされた気がする。いや、きっとされてるはず。されていると信じている。


が、一人ばっかり追いかけるのももったいないので、上手側あちこちじっくりと見させてもらったよ!上手側の中央よりにいた子が、ちょっと壮さんぽくてガン見してしまった。
誰なのかまでは認識できなかったのが残念なのだが、そうかルサンク買えばいいのか…。


つづく。次は、みりお君、キキちゃんの魅力炸裂の「金色の砂漠」について。
想像以上にギイがクズで、もうたまらない!