copepodaのブログ

観劇、スカステ、DVDなどの感想をつづる。

月組:グランドホテル/カルーセル輪舞曲③

ショーは古典的レビューを元に作られた新作。
一番の感想は、「稲葉先生どうした?」だった。
Greatest Hits!に引き続き、めっちゃあたい好みのショーではないの。


メリーゴーランドの舞台装置をバックに現れたなぞの金髪モヒカンに若干引きつつも、
ちゃぴちゃんの登場で、たてがみであることが理解できたら、しっくりきた。


お歌はしょっぱなから盛大に外しておられたようにも聴こえたが、
堂々と歌っていたのだから私の耳のせいに違いない。きっと合ってる。


若干、ミレニアムチャレンジャーに聴こえなくもない主題歌とともに、
オープニングの動きはゆったり感があるように見える振り付けで
一人一人の笑顔が確認しやすく、あちこち目移りしまくり。
どこを見てても最後はトシさんに還るのだが。
タコ足姿のお姉さま方のあとはテラ爽やかな青年たちに引き続き、
メキシコ?なのか?
A席からの観覧だったので、肩につけた布の動きがきれいだった。
こういうチンピラ風の群舞大好き。
ついでノバ・ボサノバ風かと思いきや、でっかい蝶の翅を背負って出てきた流れには
笑いをこらえるのが大変だった。どういうことなの、あのお衣装…。
もうあんなの着ちゃったら笑顔になるしかないだろう。マジで。いい笑顔いっぱい。


色々あって黒燕尾。
久々にシンプルで正統派の黒燕尾が見られて大満足だぜ。たまきち氏登場の
娘役による羽根の流れがこれまたディズニーのクラシックみたいで
かあいらしい演出。
ふわふわの羽根がぶわぁ~と流れると、これから何かが始まる感満載で
グッとくる。この演出大好き。


新生月組、みんなで舞台作っていこう!っていう意気込みに満ち溢れていて
観ていて気持ちの良い組だと思った。
過去、さまざまな実験的人事に振り回されている組という印象だったが、
若いトップと人気・実力ともに安定した上級生たち、頼りがいのある娘トップ、
作品を丁寧に作り上げる組子さんたち。


今回のトップ就任人事も吉と出るか凶と出るかはまだわからないけれど、
ぜひこのままの雰囲気で突き進んでいってほしい次第である。