copepodaのブログ

観劇、スカステ、DVDなどの感想をつづる。

宙組:天は赤い河のほとり/シトラスの風①

観客なめてんのか、と。


脚本、演出、お衣装、演技、演奏、すべてダメ。ていうか、下手。


他にも多くの人が今回の脚本には少々物申している。
実際、小柳先生にしてはやっちまったな、という感想しか出てこない。


長編少女漫画を95分間にまとめる。難しい作業であることは容易にわかる。
しかも宝塚には明確な順番があるので、特に原作の作品で
「このキャラは〇〇に」「これは××に」とは自由にはできないこともわかる。
だからって、この人は番手上だから主要キャラ当てときゃいいんでしょ的に
とりあえず色んなキャラ出しときました、というのは如何なものか。


原作は未読だが、篠原千絵の作品の癖や「王家の紋章」もオマージュであるということから、大体の話の流れはわかる。


端的に言うと、お子様みたいな女がやたら長身の美形にモテモテで、
バックグラウンドが小難しい雰囲気。
そして、主人公カップルがロリコンな見た目。
男がやたら長くて細めで、女がやたら童顔でって、まゆたんか篠原千絵かってくらい
の特徴だが、それでも話の構成やどんでん返し、グロはグロで描きこめる
非常に魅力的な漫画家の一人。


きっと原作知っていれば、ダイジェストのダイジェストをさらに圧縮した今回の脚本も
楽しめたのかもね。
でもそれって舞台化する必要なくないか?
だったら安い値段で原作レンタルした方がいいし。


原作漫画のあらすじのあらすじのあらすじを見せたいの?
盛大なコスプレ大会見せたいの?
演劇作品を見せたいの?


また、デザインはいいのかもしれないけど、主演である真風王子と
弟のザナンザの衣装が安っぽい。
布が悪い。なんか高校の学芸会で、裁縫得意な子が作ったって感じ。


ここまで出来が悪い脚本だとビジュアルしか拠り所ないのに、見た目も微妙とか
本当になめてんのか。


邪馬台国とか見てないので一概には言えないが、グスタフを超える駄作に
こんなに早く出会えるとは思ってなかった。


つづく