copepodaのブログ

観劇、スカステ、DVDなどの感想をつづる。

雪組:ケイレブハント/Greatest HITS!

なんかめっちゃチケット難で、千秋楽近辺で1回見られた「ケイレブハント」。


正塚演出ということで、大まかな流れはメランコリック・ジゴロと同じというか、特に何か推理しているわけでもなく、うろうろ動き回ってみたらなんか解決する感じで、推理物を期待する人からすればグタグタなんだろうけれど、推理物を装ったラブコメと考えれば問題はない。


小ネタ満載。
伏線なんて知ったこっちゃねぇー!
な感じで、割と好き。


その細かさゆえに、未鑑賞で参加した某上級生のお茶会トークの内容が細かすぎてまじめすぎて、未見での参加が久々にきつかった。が、細かく聞いていたおかげで、見どころを取りこぼすことなく集中できたと思う。


全体的な感想として、宝塚の順位制とキャスティングの不具合が非常に強調された舞台であったようには感じる。


役別の重要度から考えると、やはり本来は
だいもん→マクシミリアン
咲ちゃん→ナイジェル
の方が正しかった感じもするのだが、
だいもんはさすがの存在感でジムを、時にあほっぽく、時に誠実な相棒という感じで好演していたと思う。
(個人的にはマクシミリアンの脅しに対するジムの「わかった」が笑いのツボだったのだが、誰も笑わないので笑うことができなかったのが悔い)


一方、カズノだが、この人必要?
咲ちゃん云々というか、脚本的に必要?原作では重要なの?
ケイレブとジムのキャラの濃さと比較して、カズノの存在感は非常に薄い。
しかもこの人のスタイルの良さによって、存在感の薄さが際立つという不思議なスパイラル。普通の恰好で特に印象に残らないセリフのみ。
ていうか、斉藤も何気に見せ場がなく、実は特に何もしていないし、この人何気にキャスティング発表の段階がピークで実は役に恵まれてなくね?
最近で一番印象に残ってる大劇場の役は「ちょび康」なんだが。。。「飢え死にじゃー!」からの子供を失ったお父さんの覚悟は割とよかった。


ホレイショー。
やさぐれ刑事、でも正義感は強い翔ちゃん、かっこよかった。
そして、今回の舞台ですごくよくなったと感じる点がある。
それはなにより、声の出し方を変えた点。
元の声が高めなので、いつも低い声を出そう出そうとして、結果的には苦虫をかみつぶしたようなだみ声にだったのが、今回はだみ部分を排除していてクリアな声だった。(滑舌とは別に意味で)
無理に低くしようとしないで、声が高めのイケメン路線でいってくれ!
元来心地よい声なのよ、あなたの声は!
ついでに、
翔ちゃんは非常に女っぽいスタイルなのでどうしても下半身が太めに見えてしまう。特に今回のようなスーツでは。
こういうタイプの場合、上半身に筋肉をつけるか、肩の当たりに厚みを出すことでだいぶ解消されるんじゃないかな、と思ったりもした。
肩から二の腕にかけての細いラインが気になっちゃったもんでね。


ライアン刑事のひとこちゃん。
注目株ということは知っていたけれど、今まであまり興味なかったのだが、血気盛んなライアン刑事のホレイショーとの掛け合いとかテンポよくとても見やすかった。
顔の系統は紅さんに似てるのか?
若手らしい熱のこもった演技は見ていて清々しい。
学年が進むにつれて色々あるだろうけれど、今感じている楽しさを忘れずに頑張ってほしいと心から思う。


つづく?