copepodaのブログ

観劇、スカステ、DVDなどの感想をつづる。

宙組:天は赤い河のほとり/シトラスの風②

やたらと名前付きのキャラを出してるくせに、出てきて終わり。
みなさん舞台の袖で何して時間潰してるの?


現代からいきなりタイムスリップしてきた中学生。
ホームシックにならないの?
1年間帰れなくて受験気にならない?
他人の部屋に侵入して物あさって恥ずかしくない?
年上に対して「~だよぉ」って、言葉使い。どんな教育受けてんだ。親を出せ親を。
で、「私はイシュタル」って、お前何様やねん?
こんな阿呆の中学生にいきなり押される残虐な黒太子ってなんだったの。
せっかくの愛ちゃんをこんなことに使わないでくれよ。
こんなことに、といえばもんちも。咳だけで終わりかい。
カケルさん、息子殺された原因を前に感動してんじゃないよ。
国と国の戦争のクライマックスで、「ユーリ」は渡さない!って、
どっから急にそこまで飛躍すんだよ。
ヒッタイトもエジプトも大国ですよね。そんな小娘一人のための戦いに
いつの間に変わったねん。
そういや語り部がいたけど、そいつ話に全然関わってなくね?
金色の砂漠のパクリ?でもあっちは主要キャラだったよ。がっつり話に関わってたよ。


両皇太后の過去のロマンスいただきました。素敵な話だね。
で、っていう。
きっと原作を読んで一番好きなエピソードだったんだろうね。
でも「るろ剣」の巴登場以上にいらんわ。
もうちょっと主人公たちの関係性深めた方がいいんじゃない?
それか、ここを重点的に描きこみたいたいなら、このエピソード使って
改変すればすればいいんじゃない?
あと皇太后がそこまで皇帝恨んでるのがよくわからない。
セリフで説明していたのかもしれないけど、入ってこない。
しかも皇帝めっちゃいいやつっぽいんですけど。


今回初の自分で当てたSS席で、チチヤスをロックオンできる最高の席だった。
が、寝そうになった。
1列目のおばちゃんは完全に寝てた。
演奏、前回の月の時も思ったけど、特にトランペット下手になったね。
しかも今回は下手なだけじゃくて、間違えてた。


もうね、幕が下りるとき、演者の顔を直視できなかったよ。
可哀そうすぎて。
せっかくのチチヤス、ずんちゃん、そら君絶景スポットだったのに。


こんな駄作でも観客は入るんでしょう。宝塚だから。
あとちょっと思ったのは、漫画原作だからある程度ビジュアル作りこんどけば
許されるって思ってないか、全体的に。。。
残念ながら、王家の時のほうがビジュアルよかったよ。
何が原因かわからないが、このようなレベルの作品が続かないことを祈る。


つづく

宙組:天は赤い河のほとり/シトラスの風①

観客なめてんのか、と。


脚本、演出、お衣装、演技、演奏、すべてダメ。ていうか、下手。


他にも多くの人が今回の脚本には少々物申している。
実際、小柳先生にしてはやっちまったな、という感想しか出てこない。


長編少女漫画を95分間にまとめる。難しい作業であることは容易にわかる。
しかも宝塚には明確な順番があるので、特に原作の作品で
「このキャラは〇〇に」「これは××に」とは自由にはできないこともわかる。
だからって、この人は番手上だから主要キャラ当てときゃいいんでしょ的に
とりあえず色んなキャラ出しときました、というのは如何なものか。


原作は未読だが、篠原千絵の作品の癖や「王家の紋章」もオマージュであるということから、大体の話の流れはわかる。


端的に言うと、お子様みたいな女がやたら長身の美形にモテモテで、
バックグラウンドが小難しい雰囲気。
そして、主人公カップルがロリコンな見た目。
男がやたら長くて細めで、女がやたら童顔でって、まゆたんか篠原千絵かってくらい
の特徴だが、それでも話の構成やどんでん返し、グロはグロで描きこめる
非常に魅力的な漫画家の一人。


きっと原作知っていれば、ダイジェストのダイジェストをさらに圧縮した今回の脚本も
楽しめたのかもね。
でもそれって舞台化する必要なくないか?
だったら安い値段で原作レンタルした方がいいし。


原作漫画のあらすじのあらすじのあらすじを見せたいの?
盛大なコスプレ大会見せたいの?
演劇作品を見せたいの?


また、デザインはいいのかもしれないけど、主演である真風王子と
弟のザナンザの衣装が安っぽい。
布が悪い。なんか高校の学芸会で、裁縫得意な子が作ったって感じ。


ここまで出来が悪い脚本だとビジュアルしか拠り所ないのに、見た目も微妙とか
本当になめてんのか。


邪馬台国とか見てないので一概には言えないが、グスタフを超える駄作に
こんなに早く出会えるとは思ってなかった。


つづく

月組:カンパニー/BADDY①

とりあえず順不同だがBADDYを観て思ったこと。
ウエクミ先生、永井豪ちゃん好き?


賛否両論ありそうなショーだが、2回観て、1回目は否。
2回目は賛。
というのも、1回目は火曜日で、休演明けの雨だったせいか、
劇場に湿気がこもってしまって、全然声が聴き取れない。セリフが多すぎる。
セリフの多さは今回のショーの欠点だとは思うが、


美弥さん「うふふふ、あははは」「その人誰?」
は至高の瞬間。
今の月組を魅力的に浮き上がらせる当て書きは素晴らしい。


さて、今回のショーに永井豪ちゃんを感じたのは、
たまきち演じるバッディと美弥さん演じるスイートハートに
「ガクエン退屈男」の早乙女門土と身堂竜馬を連想したため。
ずっと昔に読んで友人に貸したまま帰ってきてないのでうろ覚えだが、
荒廃した土地で学生が集団作って抗争見たいのしている中で恐れられている
門土と竜馬。


髪と眉毛が濃くて「ハッハー!」と叫びながら銃ぶっ放す門土
男か女かわからない美しい男にて門土の尻ぬぐい役・竜馬


ビジュアルと言動がそこはかとなく似てるのよね。


そしてヒロインは錦織ツバサ。
女学生を率いるライダー集団で、ビキニにロングブーツで学生たちのアイドル。
主人公2人に絡むも、若干かざりのヒロインというか、華のみ。
メインの関係性は門土と竜馬の付かず離れずなモヤモヤ。
グッディ捜査官、かわいいし出番も多いんだけど、男衆の結束を前にしては
人形だわね。ヒロインだけど必須でない。


原著が手元にないのが口惜しい。
個人的に勝手に類似性を感じただけで根拠はないのだけれどね。
ウエクミ先生、漫画は読まないとか言ってるけど、それは嘘だと思う。


竹宮恵子と永井豪ちゃんは好きだろうと予想。
背景は高橋留美子っぽくもあったけど、高橋留美子にも豪ちゃんの系譜感じるし。
ついでに、娘役の紫のウィッグは完全にクリーミーマミで
小鳥ちゃんのピンクのウィッグはミンキーモモでは?
ペルシャはないよね。あれはムカつくから当然ですの。


しかしながらBADDYの運動量の激しいこと。
リフトもぐるぐるぐるぐる、まだまだ回転しておりますと目の当たりにした。


そして今回も安定の「美しいアホ」役のれいこ嬢に乾杯。
ダンスが軽やかになってきた感じで、よい組替えだったなぁ。


つづく