copepodaのブログ

観劇、スカステ、DVDなどの感想をつづる。

宙組:宙FANTASISTA!(BS)

色々と噂には聞いていたが、本当にすごい作品だった!


歌唱力はもうよい。語られつくしているだろうから。

大和さんって本当にスタイルが良い。良すぎる。

バランスがめっちゃ良いのだろうな、と想像。

実物観たことないから何とも言えないが。


ちぎさんが本当に宙組だったんだな。そしてチギーチェめっちゃ楽しそう。。。

変な乗り物が最初だけじゃなくて結構活躍してた。


白鬘のらんとむ、ちぎさん、2つの巨トリオ、大ちゃんがラインダンス…。

上級生だったり退団したりしている人たちが若手だったころの作品って感慨深い。


んでもって陽月華さん、美しいね。

歌唱力はボエ~だけど、そんなこと問題じゃない。バックで美声に歌わせときゃよい。

できればトップ娘役の半分はこの人みたいに大人の女にしてもらいたい。

先代星組を見る機会がほぼなかったので写真だけで判断すると、ぶりっ子から大人の女まで化けられるねねちゃんは割と好きだった(あくまで写真のみなので、演技力、声、ダンス、立ち居振る舞い等は一切考慮していない。見た目だけの話)

男前な娘役がちょっと情けない感じのトップを引っ張るような組み合わせ、嫌いじゃない。。。もちろん決める時は決めてたしね。

群舞かっこよかった。それまでがなんか情けない演出だっただけに、特に。


演出はDAISUKEということでいつも通り迷走感半端なく、どの場面もばらばらで、しかも主題歌がぴんとこないんだけど、これ実際に劇場で見たかったなぁ。。。

不思議なパワーと不思議な魅力に満ち溢れている。


エトワールが北翔さんと和音さん(2008年に退団されているということで拝見したことはありませんが)。

超歌ウマなお二人のエトワールで、なんとなく全部OK!って感じになった。

恐るべし歌ウマ。




花組:ME AND MY GIRL(酷評)②

2013年以前に2回、友人に誘われて星と月を単発で見ている。


星は3本立てで今思えば初見向きの作品ではなかったけれど、劇は単純でおもしろく、日本舞踊はきれいで、ショーでは「きゃー羽本当に背負ってる!」で楽しかった。

月組「ベルサイユのばら」では睡魔と闘いながら、アンドレが出てくるたびに「あの人めっちゃいいわぁ」と感じたことをよく覚えている。

みりお君に当時あった包容力はどこに消えたのだろうか。

ベルばらの酷さの中、アンドレが出てるしっかり見なきゃと思わせたスター性はどこに落としてきたのだろうか。


他でも結構言われているけれど、そろそろ再演もの、しかも新人公演や本公演で関わったことのある脚本から離れないと、どんどん特徴のない役者になっていってしまう気がする。

過去作品のイメージを崩さないように気をつけなきゃ!みたいな気を使ってそうだし。


あとね、ちぎさんもだけど、いい加減肉つけてくれ。

ちゃんと食事していくれ。

特に花乃さんは骨格がしっかりしているので、みりお君に合わせてたら拒食症になってしまう。


花乃さんといえば、今回も「カリスタ」と同じような役で同じキャラだったなぁ。


≪余談≫

いつだかのカフェブレイク特別編に、みりお君・花乃・ききちゃんが出ていたことがある。


他の組でもトップとトップ娘が二人の世界で二番手が無視される、ような演出はよくあるけれど、96期の問題写真からくる先入観は否めないが、キキちゃんいじめにしか見えなかった。


月組は今人事のせいで龍・ちゃぴの間が不自然になってしまっているけれど、もともとのコンビ感が好きだった。二番手が決まっていなかったので、上記のような演出がなかったのかもしれない。


雪組トリデンテといいつつ、ゆうみちゃんがだいもんのことをちょっと忘れかけてるけれど気にならない。3人が仲良さそうだから。お互いちゃんと信頼関係があることが分かるから。なかったとしてもカバーできる演技力があるということだから。


宙組はびったりくっついている、みりおんとまぁ様の間を「ようようようようよう、いちゃついてんじゃねぇぜ!」「ちょっとー邪魔なんですけど!通りますよ!」という感じで割って入れる真風が想像できる。睨み付けるみりおんまで。


星組はそういった感じはしないけれど、お互いに尊重し合って短い期間で高め合おわねばならぬ!という気概が感じ取れる。



完全に人事のせいではあるけれど、相性が悪いのを隠すために大切な二番手をいじめるような演出は控えていただきたい。

合わないなら合わないなりに、お見合いで気まずい二人とその仲人的な感じで、二番手が架け橋でもいいんじゃないだろうか?


ま、何が言いたいかというと、

月組のままでよかったんじゃね?

なんで花組にしたの?

花組って過去作品観るともっと、ジゴロ風のお色気兄さん集団じゃないの?

順当に月組で、みりお君、たまきちの並びよさそうなんですけど。


本人の都合もあるからただの願望だし退団してすけど、花組はまっつさんがトップだったらよかったな、と。







花組:ME AND MY GIRL(酷評)

先々週、東京公演が始まった花組「ME AND MY GIRL」。

再演の再演の再演…という感じでヅカオタに人気の作品ということで、今回も例によって例のごとくチケット難だった模様。

友の会の当たりにくさと宙・雪・星組疲れと花・月への情熱の薄さから、あまりチケット争奪戦に参戦する気が起こらず、どこかから頂けたら…程度で考えていたとこと、知り合いのつてで観劇することとなった。


感想としては「で、なにこれ?」しかない。


この舞台に関わっている人、この劇が大好きな人には非常に申し訳ないが、

2013年夏から見始めた宝塚だが、この数年で最悪の作品であったとしか言えない。


もちろん劇や組と自分との相性があるので一概には言えないが、自分にとって初めての

「金返せ」公演だった。


●脚本の古さは仕方ない。英語のノリをそのまま日本語に変えてぎゃーぎゃー叫んで喚いている感じは好きになれない。これはもう自分が、海外の古いミュージカルが苦手ってことで納得できなくもないのだが、「TOP HAT]、日生「十二夜」はそんなことなかったので、必ずしも言い切れない。


●一切の淀みがなくセリフを聞き取れたが、仙名さんのみ。

他の組にも共通することだけれど、滑舌よ良し悪しとはまた違う聞き取りにくさが顕著。

むしろ劇団の指導に問題?海外ミュージカルではそれが目立ってしまうので、安易に作品に飛びつくべきではないし、飛びつくのなら指導を徹底すべき。あるいは音響を考えるべき。


●ビルって何もしてねぇ…。

そもそもチンピラっていうより、ちょっと知恵が足りてない感じの男だったが、これは今までの公演でもそうだったのだろうか?

最後の「どこ行ってやがったんだ、この野郎!」のセリフを生かすには、単純に考えて、血気盛んで体格の良いチンピラのビルが、反発しながら少しづつ角が取れてきて、ワイルドさを残しながら品を感じさせるようになっていかなければ辻褄が合わない。

また、セリフだけかつてのチンピラに戻ってはいるけれど、最初に来ていたスーツに着替えて出ていくシーンでは貴族然とした立ち居振る舞いが不可欠だし、サリーが身を引く決心をするシーンも、ビルはいつも通りに接しているつもりで同じ行動をしているのに、タイミングが少しずれていることにサリーだけが気が付くというような雰囲気が必要だと思う。

前回月組までのの公演は知らないけれど、少なくとも今回のビルは最後までヘラヘラしてノウタリンでチンピラですらなくて何も身についてなくて(サリーが数か月で身につけられたような内容を)、すべて周りの人におんぶにだっこ。

これが紳士かい?


●キャラが定まらない切り貼りのビル。

登場は早霧ルパンっぽく、全体的な雰囲気は龍さんぽく(月組版ではなく本人の雰囲気、お稽古場の服も龍さん風。)、でも龍さんにある賢さは感じ取れず、「三つ目がとおる」の写楽(絆創膏あり)のようなとろい喋り方。

ビルってスラム街で慕われているチンピラじゃないの?

スラム街で慕われるには、腕っぷしか包容力か頭脳か、その中の最低1つは必要でないの?

もうマイティでいいよ、ビル。ある程度要素そろってるし。



つづく