copepodaのブログ

観劇、スカステ、DVDなどの感想をつづる。

雪組:ローマの休日

エリザ遠征の伴い、梅田で観劇を果たした「ローマの休日」。
ちぎみゆコンビは本当に、よく作りこんでくるこの上ない。


鬱屈した新聞記者がアン王女との触れ合いを通して生まれ変わっていく姿、
生涯で唯一、自分のためだけに生きられた日、
友人に振り回され、それでも友人が選択した正しい決断を尊重する、
などなど、古き良き映画そのものですよ!


ちぎさん、大ちゃん、スーツの着こなし半端ないね。
(ストライプのスーツを何も考えずに着る男が多いが、これこそ線がピシッとしていて、背筋がピンと伸びた人でないと似合わないので、正直、一般ピープルにはあんまり来てほしくないスーツである。)
そしてローマの町を駆け回るジョーの楽しそうな姿の愛らしいこと…。
アン王女密着取材のつもりが、ハリのない毎日を送っていたジョーにとっても、見方によって世界は変わることが実感できたんだろうな。。。
きっとこの記者の書く記事、取材内容、インタビューはとても良いものになるはず!


そしてアーヴィングの翔ちゃん、ひげかっこよすぎだっつーの。
92期は入団条件はひげが似合うことなのか!?
ひげ効果も相まって、包容力のある男すぎる。どこかにこんな人落ちてないかな!
歌は正直アレかな、と思っていたのだけれど、今回のアーヴィングのソロはうまくなっていて、びっくり。そもそもこの人、結構きれいな声をしているので、声の出し方をほんの少し変えれば歌もうまくなるんじゃないかな、という感じ。
今の声の出し方では、いつか喉を潰してしまいそうで心配。発声方法をできれば変えていただきたし。
キャリアの中で出来上がってきた殻を破る工夫をすることも実力の内だと思うので、ぜひ頑張っていただきたい。
(大劇場の観柳は非常によかったのだけれど、東京では大劇場で作った観柳という殻に閉じこもっちゃった感じで、あんまりパワーを感じなかった)


マリオはおいしい役すぎだっただろう。が、個人的にはいまいちだった。
というのも、先に観劇した友人から
「月城氏から目を離しちゃいけない(隅っこで面白いことやってるから)」
と聞かされていたので、過剰に期待していたこともあるのだが、私が見る少し前に、役替わりでかっこいいアーヴィングを演じてしまったのが良くなかったのではないかと推察している。
イケメン月城が、恥ずかしさに負けずコミカルなマリオを演じきった後、かっこいい役をやったことで照れが再燃してしまったのだろうか。
不完全燃焼なマリオだったぜ。
でもキモくてよかったよ!


そんなわけで、エリザで加熱した脳をクールダウンすることができました。
ふー、DVDいつかな。